???


「この前、卓が言ってたろ?ずっと見てたって…」




…………………。



「男、いんのにつまんねぇって顔して。付き合ってる奴は、よっぽど大した男じゃねんだなって思ってた」


確かに大した男と付き合ってないけど…




「別れたって聞いても男と別れたばっかりの傷心な女にツケ込む様な真似したくなくて…」




陵弥が真っ直ぐ私を見て。



「俺ならそんな顔させないのにって思ってたのに。
また別の男と付き合い出して…それの繰り返しで」




私…何やってたんだろ…





「それでもお前はつまんねぇ顔ばっかして。
だけど、いつ本気になったらって…他の男に本気になったらもう俺はどうにも出来ないからって……

すげぇーハラハラしてたんだ」





…陵弥…



陵弥の胸にコツンと頭をくっ付けた。



陵弥の手が背中に回り。




「やっと捕まえられた…」




そして。
きつく抱きしめると。




「もう…俺だけ見てろ」






そう言った。