文化祭も終わって1ヶ月が過ぎると12月。




街はすっかりクリスマスの装い。




昨日誕生日を向かえた沙織が、卓君に貰ったリングを見せびらかし朝から浮かれていた。




もちろん。




私の左手には陵弥とペアのシルバーリングが光っている訳で…




私と陵弥の事は知らない人はいないハズなんだけど。






「沢村さんだよね?」




って声をかけて来たのは…


…誰…?


一年生みたいだけど。






あれ…?誰かに似てる気がするけど…





「…あの…何か?」





「俺ね1週間前に転校して来た川上 幸樹」





川上…?





「ちなみに陵弥の従弟だから」





はぁ…従弟ね。



い、従弟!






「陵弥と別れて俺と付き合って!」







…………は?………







はいぃ?