「好きでもねぇ奴とずっと付き合ってたのかよ?」




シン‥と
静まり返った教室。




さすがの沙耶も
俺がキレてることに
気付いたんだろう。



バツの悪そうな顔をして
俺から視線を外した。





「過去は過去。今は今でしょ。」




そう言って
はあ、と溜息をつく。




過去‥‥?


お前にとって俺は
もう過去の男かよ?





絶望に追いやられた時。





さらに胸に刺さるような
痛い一言が
俺の鼓膜を刺激した。





「それに、あたしもう彼氏居るから」




「‥‥‥‥は‥?」






頭が真っ白になるってのは



こーゆうことか。