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「別れて欲しいんだけど」




放課後の教室。



耳に響いてるのは
グラウンドで
走り回ってる野球部の声と




沙耶のやけに冷たい声。





「は‥‥‥?」





頭が混乱して
上手く整理がつかない。




「だーかーら。別れてっつってんの」




そんな俺を見て
面倒くさそうに
髪の毛を掻き分けるながら
そう言う、沙耶。





「は?てかなんで?意味分かんねぇ」




そう言って
笑ってみせたけど
内心すっげー傷付いてる。





「なんで?って‥好きじゃないから」




眉を寄せて
ダルそうに言う、沙耶。




『好きじゃないから』




胸が





エグられるように痛い。