チームの奴等に
迷惑をかけてるってのに
今の俺の頭ん中は
不謹慎ながらも沙耶のことだけだ。





「あの‥大丈夫すか?」



「え?‥あ、あぁ」




ふいに声をかけられ
驚いて後ろに振り返る。



そこには
1つ下の後輩が居た。






なんだか
誰との話す気がしなくて
『頭が痛い』と
仮病を使って
俺はグラウンド内から出た。






「はぁ‥‥‥」




夏だけに
頭がクラクラするのは
嘘じゃない。