「おい、壱!!何やってんだ!!」




あぁ‥また、だ。




「すみません!!!」




他のメンバー達は
もう既に
呆れ面。




後輩達は心配そうに
俺の様子を眺めてる。





「もういい。下がれ」



「‥はい」





監督にそう言われ
俺は汗だくのまま
ベンチに戻る。




今日は練習試合。




だけど


いつもの調子では進まない。





沙耶との別れ以来
俺はサッカーで
ミスを連発してしまってばかりだ。




あんな女
って思っても
やっぱり、忘れられない。