「おい。女相手に、何してんの!?」 低い声は、シーンとなっていた道端に、響いた。 その声は、まるで暗闇の中から光がさしてきたような、感じだった。 その人は、もちろん見たこともなく、でも声とか口調は、どこかで聞いたことのある感じで…。 「何だと!?コノヤロ!!」 繰り広げられる映像を、目の前にして、どうしようもできなかった。 "逃げろ…!!早くっ!!" あの人は、こっちを見てアイコンタクトしているように思えた。