嘘を、つくつもりも何も、これが事実だから。 「松岡っ…。」 「はい。」「…はい。」 先生が呼んで、少しタイミングがずれて向こうが返事した。 「あっ…松岡嗄和実の方…。これ、プリント後で配っておいてくれ。」 「はい…。」 隣から、何か視線を感じつつある…。 「お前…何っ…」 「言っとくけど、あたしも松岡だからっ…。」 「……………。」