間髪入れず琴葉が答える。

「遊ぶっ!!」

「やっぱ琴はノリがいいよな。それに比べてレミはどうしたもんだ?」

「陸からも言ってよ。レミは変に大人でなんかつまんない」

私の前の席に座っていた琴葉は少しふてくされながら私を見た。

「あんたが不倫だ、金だ、なんだって言ってるからじゃん」

ますます琴葉は不機嫌な顔になる。

「レミはほんと真面目なのな」

隣の席から私の顔を覗き込むように陸が言った。

私はチラッと陸の顔を見てから琴葉を見た。

「陸の言うとおり。レミは真面目なんだよ。もっと若いんだから遊べばいいのに」

「遊んでるよ。てか、遊んできたから疲れたの。いまさら無理なことしようとも思わないし、男だけが人生じゃないでしょ」