「じゃあ、僕は今から職員室行かないといけないから‥‥その後からで良いなら、玄関まで案内してあげるよ」
「え‥っ!良いの?‥ですか」
「うん、君が良いならね」
「ありがとうッ!‥御座います」
そして生徒会長さんは職員室へと足早に向かって行った。
その間、入って待ってなよ。と生徒会長さんが言っていたから部屋に入って待つ事に。
入って直ぐに感じたのは大きな花瓶に挿してある花からのものであろう、甘い香り。
ボクは部屋の中を見渡してみた。
初めての場所って、なんかドキドキするよね。
大きなソファーや、気品溢れるテーブル。
その上には、ティーポットとおそろいの柄のマグカップ。
つまり、ここでお茶飲めるんだぁ。
い~い~なぁ~!!
壁には歴代の生徒会長の写真が名前と共に飾られていた。
へぇ~“あおい”って“葵”って書くんだ。
“青い”って思ってた。
‥‥ははは。
‥ありえないね、ボク。
机の上には学校行事の書類などがキチンと綺麗にまとめられていて、生徒会長さんは綺麗好きみたい。
その書類の中には‥‥、
「‥‥これ、ボク‥?」
今年の新入生の生徒書類もあった。
写真付きで。
なんでボクが一番上?
ボク1-D組みだし、出席番号だって真ん中の方だよ?
そしてボクの目に留まった、汚れ一つ無い真っ白な床。
さっきは机の影で良く見えなかったけれど‥‥
「‥‥!?」
‥‥其処にある‥、
赤
「‥‥もしかして‥、血?」