そう言って、アオちゃんはボクの唇を人差し指で撫でた。
その行動に、ボクは小さく身震い。
いきなりじゃないけど、これはヤバい。
本当に、心臓が爆発しそうなくらいに脈打って

苦しい。

「‥スミレ、苦しい思いするかもしれないから」

だから、ゴメンね。

それを聞いたのが最後。
いつの間にかアオちゃんはボクに口付けていた。

唇を離されたのと同時に、体中が激しい痛みに襲われる。

「っ‥!?」

な、何、コレ‥‥。
体が熱い、重い、痛い。

「ス、ミレ‥ごめん」
「アオ、ちゃ‥」

そう言うアオちゃんも、何かに苦しんでいた。
ボクと‥‥同じものなの?
アオちゃんは、ボクの手をぎゅっと握った。
そして、無理した顔でボクに微笑みかけてきた。

大丈夫、大丈夫だから。と。

ゆらゆらと世界が揺らぐ程、痛みに体が侵食された頃。
視界が大きく揺らいで、ボクは気を手放した。