中曽根工業高校

「お前らもサボり?」

「違う、土屋が山西とケンカした」

「えぇ?!」

ヒノケンと伊澄は同時に驚いた。

土屋はひどくふてくされた顔をしている。

「何でまた?!」

直人が状況を説明した。

「授業中にマンガ読んでたら、注意されて…」

「マンガって…別に土屋のマンガ好きは今に始まったことじゃねーし」

「で、コイツがキレて教室飛び出したから俺らもあと追って…」

直人に肩に手を置かれても、相変わらず土屋はふてていた。

「………」


「…お前、真理ちゃんから連絡ねーの?」

ヒノケンの質問に土屋は小さく頷いた。
どうやら、例の彼女とうまくいっていないらしい。

「そっか…てか、合コンしね?!」

「合コン?」

ヒノケンは笑顔で提案したものの、他の3人のリアクションは微妙だった。

「他のクラスの奴誘ってさ!仲村とか、板垣とか…聖也は彼女いるし、キノ…はたぶん誘ってもこないと思うから俺と土屋と直人!どう?」

「…悪くないかも」

土屋は小さく頷いた。