中曽根工業高校

『まぁ、そのことは内緒にしてるし。なんかからかわれたりするの嫌じゃん』

『水澤どーすんの、告白とかされたら』

『別にどーもしない。好きじゃねーけど、ノートは見やすいからテキトーに機嫌とっておく』

『ひどいやつ(笑)』

『ひどくねーよ。1年のときなんか男子の間での女子ランキング最下位だった奴にこんだけ優しくしてたんだぜ』



「なんか、忘れ物教室に取りに行って、最低な現実知って泣きながら帰ってきた」


「それから……拒食症になった」


「!」

「食べてもすぐ吐いちゃうんだ。医者に見せたら、なんか精神的ショックから…とか言ってたけど、原因あきらかじゃん」



「ムカついたから、そいつが帰る時に後ろからドブ池に突き落としたけど、姉貴は治らなかった」



「私が食べてもすぐ吐いちゃうからもったいないって……俺が姉貴の食べ残し食うようになった。最初は、俺の食べ残し姉貴が食ってたけど、なんか立場逆になってた。嫌いだったトマトも、なんかその辺で食べれるよーになった」