中曽根工業高校

(危ない…話が変な方向に行くとこだった…)


「そんな悲しい事言うなって。俺は白衣脱いだ伊澄ちゃんのことも知り…ぐっ」

聖也はキメ台詞を言い終える前に、りょうに後ろからお尻を蹴り上げられた。


「先生、こいつマジ気をつけて!りょうの友達、何人もこいつに喰われとるでね!!」

「それでもお前、蹴りはねーべ…」

痛むとこを押さえながらも、なんとか反論した。

「先生にまで、言い寄るからだよ」

「お前、まだ浮気してんの…?」

ヒノケンが恐る恐る尋ねると、聖也はフツーに頷いた。


「またかよ、お前いつか刺されるよ?」

「いや、別に浮気じゃねーよ。向こうも彼女とかいってねーし」

「セフレって事でしょ」


開き直ったように前髪をかきあげた聖也に、りょうは厳しくつっこんだ。

「そんなエッチしたないなら彼女としまくればいいじゃん。何でそこで他の女が出てくるか、りょうには理解できないんだけど」

「………」

りょうの歯に布着せない発言に、聖也は黙ってしまい、伊澄は圧倒されていた。