私はサヤ。
彼氏もいなければ、初恋もまだ。

大好きだーって感じた男の子はいない。

キラキラ輝いた王子様みたいな男の子に出会いたいってずっと思ってた。

優しくて、かっこよくて、私をいつも守ってくれる男の子に出会えたらいいのになあって。

「妄想中悪いんだけど…もう昼休みだよ」

「えっ!…メロンパン!」

「いってらっしゃあい」

私にとって購買とは戦場。
限定100個のメロンパンを求めて、走る。