「奏太…」

「隣りのクラスの男子が、斎藤の机から出てきたってさ」

先生はそれだけ言って、立ち去った。

あたしも直ぐに、家に向かった。

大切な事を忘れたまま―…。

「姫島愛心。精々苦しめよ…」