あたしたちは、一夜を喜怒哀楽で過ごした。

「じゃあな愛心。次に会う時は、高校生だろうな」

「後二年も、待てないかもしれん」

あたしたちは、照れ笑いした。

「じゃあな」

「うん」

ガツンッ

「いた―…」

あたしは額をおさえた。

「大丈夫か!?……石?またかよ―…」

《死ね死ね死ね死ね》

うぅ…。

《殺めていい(笑)?》

「あたし、殺されるの?」

「大丈夫だよ。な?」

聖はあたしの額をハンカチでおさえ、天使の翼を見せた。

あたしもポケットから天使の翼を取り出して見せた。

「何かあったら電話しろよ!じゃあ、またなっ」

「うんっ」