[ ヒナ:side ]



これは2人の新しい【証】(あかし)が、誕生して間もない頃の…おはなし。



「ヒナ?」


「ん──・・・」



意識が半分しか、戻ってないのに不思議。


大好きな人の声だけはちゃんと耳に届いて


ゆっくり瞼を開いていくと



「わりぃ。起こしたな」



ダイちゃんが笑って、こっちを見てた。



「ううん…大丈夫」