『おはよ!
今日も俺に良い笑顔を見せてくれよ!』


あぁ、今日も格好良過ぎだよ、優喜クン。
その笑顔は犯罪級だよぉ!!


「美香子ー。
早くご飯食べなさい。遅刻するわよー。」
「んー、大丈夫だよー。」

何が大丈夫なのか自分でも分からない。
というより、部屋から出る気がないからね、私。
だってこの笑顔から目を離す事なんて出来ないんだもん!

「こらぁー!!早く降りて来なー!!!!」
「うぉぉ!!お、お母さん、
眉間に皺寄り過ぎだってば!!てか、怖い!!」
「誰の所為よ、誰の!!とにかく早く行けッ!!」
「は、はぃぃぃー(汗)」

あぁぁ、愛しの優喜クン、もうちょっと待っててねー!!
う、思い出したら鼻血出そうカモ…。




そして朝礼が始まる3分前に着けた。
まぁ、毎日この時間に着くんだけどね。

「おー今日もギリギリだなー、美香。」
「あ、亨、おはよー。
もうこの時間慣れちゃったよー、ヘヘ。」
「ヘヘ、じゃねぇし。どうせ今日も見てきたんだろ?」
「もっちろん!!朝ましを見なきゃ、朝は始まんないよ!」
「いや、お前の場合…」

「やっほー美香!今日も見た?優喜クン!!」
「もち!てか、今日のスマイル、やばくない!?」
「うん、ヤバイヤバイ!!
暫くTVの前から動けなかったもん!」
「私なんか来る途中に思い出して、
鼻血出そうになったし!」

「……それはやべぇだろ…」
「ん?何か言った?亨。」
「いや、別に気にすんな…。
あーぁ、俺には分かんねぇ話だわ…。」

そして亨は欠伸をしながら机に伏した。
あ、亨は私の幼馴染で、別に恋愛感情は持ってないよ。
え、聞いてない?
じゃあ、亨はこれで出番終了ー!!(笑)