「菜摘、行くぞ。」



『ぁ、うん。』




遥斗がぁたしの手を引っ張り、体育館を出て行こぅとする。



すると、後ろからまた奏多のムカつくアナウンスが。



「では、二人が逃げていったので皆さん、5分後に追いかけて下さいね。」





奏多の奴〜!!!!!他人事みたぃに。最初から、奏多はぁたし達に見張り役させて鬼にするつもりだったんだ!




…ぁりえない。




「菜摘??大丈夫かょ。」



『えッ?ぁ、うん!大丈夫だよ。ちょっと考え事してただけ。』



「ふーん?まぁ、こっから集中しね−と捕まるぞ。」


『ゎかってるょ。ってか、二人一緒ってぃぃの??バラバラに逃げた方が…


「ぃぃの!お前が一人で逃げたら大変なことになりそうだし。」




遥斗はぁたしの方に振り向いて言った。しかも、ちょっと真剣に。



………そんなにぁたしを信じられなぃわけ??



まぁ、たしかにぁたしが一人で逃げるとすぐ捕まりそぅだ……。




遥斗にちょっと感謝。





『…ねぇ、これ制限時間ぁるよね??』



「ぁるに決まってんだろ。なかったら一生逃げんのかょ…。」



『ぅ、うるさい!で、何時まで??』



「今から二時間だろ…四時までだな。」



ただ今、午後二時を針が回った。今から二時間後。



つまり、遥斗の言う四時までだ。


二時間って長い……。