【短編】私のcoolな彼氏[続2編追加]

あのころ言ってたら、今はたぶん。


今更言えないし。


神奈ちゃんが、今もたっちゃんを好きかわからないから。


たっちゃんは、神奈ちゃんを好きな想いは変わってないみたいだけど。


「やっちゃん。神奈は、元気?」


たっちゃんは、さっきとは違う優しい顔で聞いてきた。


「元気だよ。たっちゃんが何もしないから、彼氏いるよ。」


「えっ?マジか....」


たっちゃんは、ショックを受けていた。


当たり前だけど。


てか、本当に一途に神奈ちゃんだけを好きなんだな。


ちょっとうらやましいな。


「うん。神奈ちゃんが、ほんとに彼氏を好きかわからないけどね。」


「....神奈は、そんな女じゃない。」


たっちゃんは、知らないから。


知らないからそう思うんだよね。


「たっちゃん、神奈ちゃんは...」


私は、言ってやろうって思った。


けど....


口を噤んだ。