これが毎朝の日課です。 でも、今日は調子が悪かったのか、陽菜と俺の距離は段々と縮まっていった。 「陽菜……?」 近寄って、俯き加減の陽菜に声をかける。 陽菜は俺の言葉に顔を上げた、怪しい笑みを浮かべて。 「走らないと間に合わないよ」