───時は放課後。
学校近くのファミレスの前。
あたしは今、男子の制服を着て立っています。
セミロングほどの髪は軽く編み込んで中の方にピンで留めれば程良く短めに見えます。
制服はあたしと一番サイズが近いであろうミケに借りました。夏用なので生地が薄くて肌寒いですがカーディガンを着てしまえば猿岡達と何ら変わりはありません。
ウエストが微妙にキツイなんて言えません。乙女のプライドが許しません。
「しかもサラシまで巻いてるし…!ああ苦しい!発育の妨げ!」
「胸なんて元からあってないようなもんだったぞ」
「ざけんじゃないわよミケ!ていうかなんでアンタ達が居るのよ!」
結局、何故か猿岡の思惑通り男として参加することになったあたし。そして何故かミケと大神くんまで参加することに…
「…って、結局参加するならあたしがこんなことまでしてる意味が無いじゃない!大体ね、男2人も集まってなんで猿岡の愚考を止められないのよ!」
「お前ら(問題児)2人だけ行かせるのも心配だろ…それと小町、お前今のカッコでその喋り方やめろ」
