大哉は少し悲しい顔をした


俺も今どんな顔をしているのだろう



そしてちーは


このことを


どのように受け止めたのだろう




「一つ 聞いていいですか?」



「何だ?」



「いつ気づいたんですか?
 俺と兄弟だって」



「気になったのはお前の名前
 そして確信を抱いたのは
 ・・・・絵だ」



「絵・・・ですか?」






そう 俺がヒマでただ描いていた

あの手を繋いだ絵



あの絵には



俺の一つの思い出があった