あたしの廓-花魁道中-

「原田さんありがとうねえ!はい、お勘定。」

「ありがとうな、女将。釣りはいらねえよ」


原田さんはきまえよく一万円札を二枚カウンターにおいて立ち上がる。


あたしも同じくして客席側へ回り、見送りのために扉をあけた。


「おい、百合」


店を出てすぐ原田さんはあたしに手招きをした。


「はい、どうしたの?」

「お前の魅力はな。歳の割に大人びた顔と、その声、立ち振る舞いや。存分にそれを発揮すりゃあ、新規の客なんぞ思った通りに掴めるわ」