あたしの廓-花魁道中-

「あたしの接客じゃ、掴めないかもしれない…とでも思ってるのか」


顔に出ていたのか、それともこの人は千里眼かなにかなのか。


視線をあげると原田さんが笑いながら、あたしを見ていた。


「そう思ってんやろ」


腹が立つくらい図星の意見に、失笑した。


「初めて団体客をつかみます。今のあたしにすれば、何もかも初めてです」


原田さんを見つめ返して一言そう言うと、大きな手の平であたしの肩を叩いた。


「女将、勘定してくれや」