「原田さん、今日は何で割ります?いつもの水割りですか?」


伝票をつけながら上目使いで原田さんを見る。


「そうやなあ…今日はロック!百合、お前もや!」


「えっ…ロックはかないませんわあ」


原田さんは酒豪だが、あたしはロックなんて飲もうものならかなりの確率で潰れる。


「嘘じゃ。お前は茶でも飲んどけ」


そう言って笑うと、早速一気のみ。