硬派で、裏表のないキャラが売りだった。

でもいつしかそれは崩れていって、あれやこれやと余計な事を考えるようになっていった。

それが誰のせいかなんて、考えてみた所でどうにもならないのに。

「寝てばっかりおらんと、片付けでもしなさい」

ドア越しにぴりぴりしたお母さんの声がする。

溜め息をついて、重い腰をあげた。