青い風船


購買で、あたしはカレーパンを買った。


あたしと菜乃波が、お昼ご飯を食べる場所、それは決まって屋上だった。

まだ5月だから、丁度いいくらいの暖かさだし。


屋上に着くと、先客がいた。


それでもいいと、菜乃波が行ってしまうので、あたしも付いて行った。



「あ、桃夏のカレーパンおいしそう♪一口も~らい!」


「え~!菜乃波一口デカいよぉ…あたしも焼きそばパン…グエッ!!」



あたしが、菜乃波の持っていた焼きそばパンに顔を近付けた時、菜乃波が片手であたしの顔を抑えた。



「菜乃波は酷い!」


「うん♪ま、今度あげるからさっ!」



…そう言って、菜乃波がパンをくれた事はない。

別にいいんだけどね♪

楽しいから、
こうゆうの。