「オレ、観察され中?」
「だな」
小柴は笑う。
オレがもててんのみてもなんとも思わない男。
女に興味ないんかな。
「それやったら待っててみようかな」
「自分からいかなくて?」
「ガツガツしてる思われたらかっこ悪いやん」
「ガツガツしてんのに?」
「うるさいわ」
オレはカレーとルーをスプーンでぐさぐさ混ぜる。
「大阪出る前にぎょうさんやることやってきたからちょっとは一人でもええねん」
そう。
別れた彼女と別れる前に。
付き合ってない女とも。
何人かと。
もうでけへんなぁ、抱かれへんなぁ言いながら。
それはそれは、ヤッた。
死ぬほどヤッた。
当分勃たへんちゃうんかいうほど、ヤッた。
正直飽きるほどヤッた。
せやから、ガツガツはしてへん。
「学校行ってサッカーやって、いつそんなことするんだよ」
小柴はすねたような顔で言う。
納得がいかないってか?
「学校行ってサッカーやって、それ以外の時間にするんやろ?
そういう時間に自由にヤレる女大募集やんか」
「複数かよ」
そんなツッコミ大阪人には通用せえへんな。
「当然や」
ふふんと、オレは鼻で笑った。
一途なんてやったことない。
そんなことを求める女は、重い。


