クロウを全て撃破したグリフォンは、先ほど降ろしたイーグルの元に戻った。
『コハク。イーグルの操縦士、降りてるよ』
「え?…あ、ホントだ」
グリフォンに言われ、ズーム機能で確認したコハクはイーグルから少し離れた所にグリフォンを着地させた。
そしてコハク自身もコックピットから降り、地面に足をつけた。
イーグルの側に立つ一人の青年。
ばっさりと短く切り揃えた金髪。
中肉中背で、どことなく優しさを感じさせる顔立ち。
コハクは、金髪の青年に歩み寄った。
「…あなたがイーグルの操縦士さん?」
「あ、あぁ。俺はコルラド・バーミリオン。えっと…君がグリフォンの」
コルラドがそう聞くとコハクは頷いた。
「あたしは第一軍師団所属、天王寺琥珀。よろしくね」
コハクが手を差し出すと、コルラドはぎこちなく握り返した。
「…さっきは助かったよ。ありがとう」
「大丈夫だった?怪我とかは…」
コハクが尋ねると、コルラドはイーグルを見上げ苦笑混じりの溜め息を吐いた。


