独眼狼ーワンアイウルフー




『コハク!あれっ!』
「イーグル…?グリフォン!!とばしてっ」


コハクが肉眼で確認出来るようになった時、ちょうどイーグルがクロウに攻撃を受け、落ちていく所だった。


「間に合わなかったの……?」
『いや、まだ撃破されてないよ!!翼をやられただけみたい』


コハクの言葉に応えつつ、グリフォンはイーグルの元へと急ぐために更にスピードを上げた。

イーグルの近くには、クロウが1体いた。

落ちていくイーグルに狙いを定め、爪をむけていた。


『あいつの仇を─…うわあぁあぁっ!!?』


イーグルにとどめをさそうとしていたクロウの両翼を、グリフォンの爪が引き裂いた。

操縦士が情けない悲鳴をあげる中、両翼を失ったクロウはなす術もなく落ちていった。

グリフォンがイーグルの背中を掴む。


『わ、悪い。助かっ…』
「そういうのは後。とりあえず、とばすよ!!」
『ぇ…、ぅうあぁあーっ!?』


コハクは一言だけ言うと、グリフォンを急降下させた。

突然の事で驚いたコルラドは叫び声をあげた。