『し、死ねえぇっ!!』
まだ幼さが残る声を張り上げ、コルラドの前にいたクロウが爪を向け攻撃を仕掛けて来た。
コルラドは焦る事なく、タイミングを見極める。
「てめぇみたいなのに殺られるかってんだよ!!」
クロウの爪が当たる寸前でイーグルを急降下させ、避ける。
『ど、何処に……っ』
急に敵がいなくなった事に戸惑ったクロウの操縦士は、冷静さを失っていた。
それこそ、コルラドが狙っていた事だった。
コルラドはイーグルを急上昇させ、今度は自分を襲ってきたクロウの首を狙う。
『ば、馬鹿!!下……』
焦るクロウの操縦士は同期の言葉を全て聞き取る事が出来ないまま……
『ぇ?…あ、あぁぁああぁぁあぁっ!!』
自分の乗っていたクロウの首が切れ火花が散るのを見た瞬間、完全に意識が途切れた。


