その言葉に弱々しく返事をするコルラドを取り囲む3人を、声をかけたクロウの操縦士が笑いとばした。
『そんな事で動揺してどうする。お前達はやっと1人前になれると言うのに』
『す、すいません上官』
(まさか、こいつら…)
コルラドは周りの3体を警戒しながら考えた。
…シンディウス軍は軍士官学校の卒業試験を実戦で行っているのだろうか。
もし、そうだとしたら色々説明がつく。
やけに数が多いのも、何人かでチームを組み襲ってきたのだって全部…。
機械獣数が多いのは軍士官学校の生徒と、その上官が来ているから。
このご時世だ、軍に入ろうとする奴はいくらでも居る。
何人かでチームを組むのは、単体では撃破される可能性が高い事とチームプレイを鍛えるため。
「…くそっ、俺らは試験課題かよ!!」
自分達がシンディウス軍の軍士官学校の試験なんかに利用されている事に苛立ち、コルラドは舌打ちを漏らす。


