資料を机の上に放り投げ、霧兎は自分ごと椅子をくるくる回転させながら話しを続けた。
「そう、今回シンディウス軍が数で攻めて来たんだよね〜。このままじゃ、こっちの機械獣が全滅しかねない…だからスピード重視で君達を呼んだ訳だよ!!」
そう言ってレクス達をびしりと指差した霧兎をスルーし、レクスが扉の方へ足を進めた。
「レ、レクスさん!!?」
「……急ぐぞ」
呼び止めようとしたルイに短く言葉を返し、レクスは早々とオペレーター室を出た。
「すいません団長、行ってきますっ」
「コハクさん!!あ、あの…失礼しましたっ!!」
コハクとルイもレクスの後を追い、オペレーター室を後にした。


