「ラシェード平野で交戦している部隊から援軍要請があってね〜。数が多くて苦戦しているらしいよ…イルム君、映像を映してくれないかな?」
「は、はいっ」


霧兎に言われ、自分のコンピュータをカタカタと操作するイルム。


「…11番を見てください」


オペレーター室にある映像装置は全て番号が決められている。

レクス達は数多い映像装置の1つ……11番を見つめた。

11番に映し出されたのは、イルムが操作するスパイダーから送られて来たラシェード平野の光景。


「……数が多い、な」


映像装置を見ていたレクスの呟きに、コハクが頷いた。


「いつもの倍くらい居るんじゃないの?」


今のラシェード平野での交戦の映像を戦いを知らぬ素人に見せても、こちらが不利だと一目で分かるだろう。