不意にエディーが空に向けて指をさした。 「……あれって」 「あれ?」 エディーが指さした先を少年が見てみると、本当に微かだが何か小さな影が見えた。 「あれって…イーグルだよね?」 「あぁ……だけど」 イーグルはジーンデーン共和国の機械獣。 その名の通り鷲をモチーフにして造り出した量産方の機械獣である。 少年は眉に皺をよせ、ぽつりと呟いた。 「何でイーグルがこんな街中に…?」 機械獣は戦闘用に造り上げられた機械。 本来、機械獣が街中へ飛んで来るなど有り得ない事だった。