緊急停止装置が作動したケルベロスは動かず、まるで伏せをしているような体勢である。
ケルベロスのコックピット付近を銃で数発撃ち込み、コックピットをこじ開ける。
ケルベロスが伏せているので、コックピットに楽に乗り込む事が出来た。
「こ、これは……っ!!」
開いたコックピットに乗り込んだ、ケビィンは驚愕した。
ポケットから急いで通信機を取りだし、コハクに通信を入れる。
そうすると、コハクが焦り気味で通信にでた。
『ちょっとケビィンさん!!今から団長に…』
「コハク!!救護班も呼んでくれ」
『な、なんでですか?』
「ケルベロスの操縦士が怪我してやがるっ!!」
『!!分かりましたっ』
通信機越しながらケビィンの気迫が伝わったのか、コハクはケビィンとの通信を切り、団長への通信を急いだ。


