ケビィンは、左手側にあるズーム機能装置を操作した。
アーマードベアにはグリフォン程ではないが、ズーム機能が搭載されているのだ。
ズーム機能を使い、ケビィンの目に映った光景は…
「な、なんなんだよ…これは……」
綺麗なビルが立ち並んでいた筈の街なみは崩れ、瓦礫と化しあちこちで火の手があがっている。
霞んで見えづらかったが瓦礫の中には、ケビィン達に救援を求めてきたイーグルも……それを襲っていたクロウも数体撃破されていた。
アーマードベアでこれだけ見えたのだ、グリフォンからはもっと鮮明にハッキリと見えたのだろう……。
そう思うとケビィンは息をのみ、自分の爪が手に食い込む程強く拳を握っていた。


