銀色の髪をかき上げ、少年が口を開いた。
「…軍のお偉いさん方は、こんな放送してまで戦争に力をいれたいのかと思ってな」
「軍士官学校に通ってる人がそんな事言わない!!」
手をのばし、少女は背の高い少年の頬をつねる。
「いてっ!な、何しやがるエディー!!」
エディーと呼ばれた少女は腕を掴まれる前に頬から手を離し、少年に向かって指をさす。
「軍人になる人がそんな事言ってどーす「あー、はいはい。俺が悪かった」
エディーの髪をぐしゃぐしゃと撫で、少年は歩きだした。
「あ、待ってよ!!お兄ちゃん」
エディーは、置いていかれないように小走りで少年の後を追った。
「お前も人の事言えねぇよな」
追いついて来たエディーが隣に並んで歩きだした時、少年が話しかけた。


