不安定な揺れを感じる。
普段、アーマードベアに乗って戦ってる俺でもこんな揺れは体験した事ねぇな…なんて思い、ケビィンは苦笑した。
「あー、揺れるなぁ…」
『文句言わないでくださいっ、移動手段がコレしかないんですから!!』
思わず呟いたのが聞こえたのか、コハクの声が通信機から響いた。
…どうやら少し怒っているらしい。
『グリフォンだって大変なんですから、愚痴らないでください!!』
「あー…悪かった、悪かったっ」
『…アーマードベアが空を飛べれば良かったのに』
「おいおいっ!!陸用機械獣にそんなの望むなよ…」
ため息まじりにケビィンが呟くと同時に、体が右に大きく揺れた。
ケビィンとコハクの2人は今、カルテルに向かっている。
ジーンデーン共和国で2体目となる特殊型機械獣の輸送中に、シンディウス王国の機械獣に追われている……と第一軍師団に通信が入りケビィンとコハクが救援に行くようにと命令を受けたのだ。


