「ルイっ!!」
焦りを含んだ声でタスクが声を張り、ルイの方を掴むと…
「ぇ…あ、タ…タスク……」
小さく声を漏らし、ルイがタスクの方を見た。
だが、それも一瞬の事で…ルイは慌てて口元を手で押さえ、すぐに視線を床に落とした。
ルイの顔を見て、コハクが心配そうに声をかけた。
「ルイ…顔、真っ赤だよ?大丈夫…?」
「えっ!!?あ…はい、大丈夫…です」
コハクに言われ、ようやく自分の顔が真っ赤だという事に気づいたルイは…恥ずかしそうに両手で頬を隠した。
ルイの顔を覗き込み、タスクが口を開いた。
「ルイ、どーして顔真っ赤なんだ?やっぱ、どっか痛いのか?」
「ううん…ど、どこも痛くないよ。でも……」
小さく呟いたルイに、タスクはでも…何だよ?と、その先の言葉を促すように首を傾げた。


