「タスク…あんたも、変態だったんだ…」
冗談を言えるなら大丈夫だと判断したコハクは、霧兎の時と同じように厳しい一言を言い放った。
片手を頭に当て、タスクが大袈裟にショックを受けたような表情をした。
「うわ…コハクひでぇ…っ、ケガ人に対してそんな事言うか?」
「…自業自得、だろ」
呆れたようにレクスが言うと、タスクがうっせーよ!!と叫んだ。
痛む頭を擦りながら、タスクがルイに声をかけた。
「ルイ、大丈夫かぁ?どっか痛く―…」
不意に、タスクの声が途切れた。
タスクの側に座り込んでいるルイは…
先程よりも顔が真っ赤だった。
それこそ…茹で蛸のように真っ赤の顔のまま、ルイは固まっている。
「え、え?ル…ルイっ??」
タスクがルイの目の前で、手をヒラヒラさせるが…反応がない。


