独眼狼ーワンアイウルフー




「タスク!!ルイ!!」
「おい…大丈夫か?」


今までタスクとルイのやりとりを見ていたコハクとレクスが、2人の元に駆けて来た。

タスクがルイの下敷きになって、ルイをかばっていた。


「……っつー、痛ててて…おぅ、何とか生きてるぜー」


倒れたままの体を起こさないまま、手だけをのばしヒラヒラと手を振りタスクが呟いた。


「タ、タスク…っ」


タスクの体にのっかったままだったルイは、急いでタスクの体から降りた。


「ご、ごめんなさいタスク…私……っ」


声を震わせ、ルイがタスクの肩に触れると…


「………あー、女の子に押し倒されたの初めてだー…」


…などと呟き、タスクが上半身だけを起こした。