「ル、ルイ―…」
「タスクの…っ」
とにかくルイを落ち着かせようと…タスクが口を開くのと同時に、ルイが顔を上げた。
……その顔は、怒りによるものか何なのかは分からないが、真っ赤だった。
「タスクの嘘つきー!!」
ルイはそう叫ぶと同時に、走り出した。
タスクも、ルイの真っ赤な顔に驚きつつも…ルイから逃げるように走り出す。
ルイの方を振り向きながら、タスクが声を張る。
「な、何でそこまで怒ってるんだよ!!」
「怒ってない!!」
「怒ってるって!!」
「怒ってなんかない!!」
そんな言い争いをしながら倉庫内を走り回るタスクとルイを見て、霧兎の隣に座ったケビィンが口を開いた。
「団長…止めなくて良いのか?」
ケビィンからの問いかけに、霧兎は…にへらーっと笑った。


