独眼狼ーワンアイウルフー




そんなレクスを指差して、タスクが声を張った。


「誰のせいで叫んだと思ってんだ!!つーか普通分かんだろ?ルイ、めっちゃ母親そっくりじゃねぇかぁっ!!」
「そーなのか…?」
「そーだよ!!テレビとか出てただろっ!!?」


ほら、あの番組とかさーとテレビ番組名を言ってみるタスクだが…レクスは首を傾げた。


「俺はあんまり、テレビ見ないから…分からん」
「見てろよぉおっ!!」


逆ギレしかけるタスクに、レクスはすまん…と一言謝った。


「……タスク」


少し落ち着いたタスクに、声をかける人がいた。

それは―…


「ルイ?」


タスクが名前を呼ぶと、ルイはうつ向きながら呟いた。


「タスク、言ってたよね?私の本名知らない人なんかいない…って」


一瞬、首を傾げたタスクだったが…すぐに思い出した。