独眼狼ーワンアイウルフー




「やぁ、よく戻ったね。アルバート小佐、レオナ大尉」


小さく足音を響かせながら、倉庫に入って来たのは―……


「ウ、ウェゲナー大佐!!?」


アルバートが目を点にしながら名前を呼ぶと、ウェゲナーは微笑んだ。

アルバートとレオナ…そして倉庫内にいた機械獣の整備士達も、敬礼をする。

整備士達が少しざわついている所を見ると、ウェゲナーの訪問は突然のものだったらしい。

ウェゲナーが軽く手を上げると、全員一斉に敬礼を止めた。


「…ご苦労だったね、2人供」
「いいえ〜、あれくらい軽いものですわ。ウェゲナー大佐」


レオナがそう応えると、ウェゲナー大佐…とアルバートが口を挟んだ。