独眼狼ーワンアイウルフー




ルイは驚いたように口を開く。


『そんな事、させる訳には…っ』
『待つんだルイちゃん』


コルラドが、ルイの言葉を遮るようにして口を開いた。


『正直…俺達2人では、これ以上戦ったら負ける』


ハッキリとそう言ったコルラドに、レオナがふーん…と呟く。


『アンタよく分かってるわね〜』
『……そりゃどーも』


コルラドが嬉しくなさそうに返事をするとレオナが小さく笑った。

思い出したと言わんばかりに、レオナが2人に問いかけた。


『そういえば…あなた達、名前は?』


ルイが先に応える。


『…ルイ・ガーネットです』


それに続くように、コルラドも名乗る。


『俺はコルラド・バーミリオン。ちなみにルイと違って…第二軍師団に所属している』
『ルイ・ガーネットにコルラド・バーミリオン…ね。…ふふふっ、憶えておくわ』


意味ありげにレオナはそう呟き…スザクは大きく翼を広げ、ランブル荒野から飛びたって行った―…。