独眼狼ーワンアイウルフー




『……やってくれるじゃない、あんた達』


冷静を装っているが、レオナは内心…かなりキレていた。


『いやー、あんたがよく喋ってくれるヤツで助かったよ。無口なヤツじゃあ、この作戦は通用しないからな』


レオナを皮肉るように、コルラドが笑って言った。

小さくだが、はっきりとレオナが舌打ちを漏らす。


『……ちっ、なめてんじゃ─……あら?』



一瞬口調が変わりかけたレオナだったが、言葉を止めた。

何度か相槌を打っている事から…通信が入ったのだろう、とルイは察した。

通信を終えたレオナが、小さく笑う。


『ごめんなさいね…私達、退却命令が出たから帰るから〜』