マクスウェルが首を傾げた。


「…何を言っている?」


そう言って、マクスウェルがティファナの頬に触れ顔を上げさせる。

ティファナの目は涙で潤み、今にも溢れそうな程である。


マクスウェルは、その瞳を見つめた。

そして、マクスウェルが小さく微笑む。


「ティファナはティファナだ。あの日から…そして、ずっとこれからも…」
「……っ、」


ティファナが微かに、声を漏らす。

それをマクスウェルが聞き逃す事などなかった。


「―…マクスウェル様、わたし…私は……っ」